中国で個人情報の流出は日常茶飯事。病院、不動産会社などでも個人情報の管理はあまあま。実際に個人情報保護の甘さを実感した件。ただ2017年の全人代で中国で個人情報の扱いを強化する法案が提出されている。これで安心か?
もくじ
中国の個人情報取り扱いの甘さを実感した件
病院の診察室のつくりの甘さ
中国で病院に行った時ですが診察室のつくりにびっくり。診察室に入ると次に診てもらう人が自分のすぐ後ろに立っています。しかも先生がカルテを気に有しているパソコンの画面はばっちり部屋の真ん中向きなので、患者はもちろん次並んでいる人も確認できます。
というか先生との会話が後ろの人に丸聞こえなんだよね。そして後ろの人もしっかりと聞き耳を立てています。そもそも個人情報を守るという概念自体がない。。。
不動産屋で登録した後にかかってきた不可解な電話
中国について家を探すために不動産屋へ登録。するとその日の午後にこんな不可解な電話が。
「もしもし、君日本人だよね。いやいや僕釣り好きなんだよね。釣竿帰国した時に買ってきてくれないかな?」
「え?どなた?ていうかどこでこの電話番号を?」
「不動産屋で聞いたんだよー。でいいかな?」
信じられなかったけどほんとの話。とりあえずその場ははいはい言って済ませたけど不動産屋が電話番号を簡単に人に教えるって考えられない。
こんな感じで中国は個人情報への味方があまあまで守らなければいけない対象ではないようです。今はネットで一気に広がる時代だから怖いですよね。
2017年中国全人代で個人情報保護の強化法案
2017年中国全人代で個人情報保護法案が提出された模様。すべての組織、個人は個人情報保護を確保する必要がある、という文言が加えられている。個人情報を不正に収集、使用、加工することを禁じ、また不正に販売、提供をしてはならない。
今後は個人情報の取り扱いを強化されるか
法律でしっかりと取り締まり、罰則も決まれば尊守されていくはず。
日本でも2005年に個人情報保護法が制定されてから大企業では対応に追われることになりました。2017年春にはさらに個人情報保護が改正され5000人要件が撤廃され小規模事業者も規制対象となることとなりました。他にも個人データの第三者提供の受け取り、外国にある第三者への個人データ移転に関する規制の新設などにも変更が加えられます。
中国でも今回の個人情報保護法案変更に伴って変化が求められる企業も増えそうです。ただしっかりと保護してくれるのはうれしいこと。これからの改善にも期待したいと思います。