中国工商銀行は世界ブランド価値ランキング2017年でも10位にランクインしている中国の大企業。中国の工商銀行で銀行口座を開いてみた。銀行支店によって言ってることが全然違う!?戸惑いながらも成功。中国のATMの使い方も合わせてご紹介します。銀行口座のつくり方ガイド。実は現金を手に入れるのに一番安いのはクレジットカード。
もくじ
中国工商銀行の口座のつくり方
中国で銀行口座を作るために必要なもの
今回銀行口座を作るために選んだのは中国工商銀行。こちらのページでも紹介しましたが世界ブランド価値ランキングで10位にランクインしている大銀行なのでおそらくここが一番安心だと思います。で、実際に中国の工商銀行で外国人が口座を作るために必要な書類を聞いてきました。出てきた回答。
- A支店;パスポート + 中国の携帯電話番号 + 日本の免許証などの身分証明書
- B支店:パスポート + 中国の携帯電話番号
初めにA支店に行ったんですが、なぜか日本の身分証明書を要求されました。以前も他の銀行で口座を作ったことがあるんですがこんなこと言われたのは初めて。銀行の方によると2016年12月から変更になった?らしい。
でもちょっと変だよなと思ったので他の場所にある同じ中国工商銀行で聞いてみると、パスポートだけでOKとのこと。なんで?!と思いながらもここで作ることにしました。もしかすると本当に必要書類が変更になって、ここがまだ知らないだけなのかも。でもパスポート出しているのにさらに日本の身分証明書がいるって変ですよね。。。
工商銀行口座の作成手順
まずは銀行に入るとこういう受付機があるので受付番号をもらって待ちます。
中国工商銀行のカードがないと取れないようになっています。当然まだないので隣にいるガードマンの男性に言うと彼がカードを通して番号をもらえます。中国の銀行の不思議ですが、なぜかガードマンの格好をした男性がこういう銀行の仕事も任されています。なんでだろ。
そして待っている間にこの申込書に記入します。
必要なのは、氏名、パスポート番号、中国の住所、携帯電話番号です。
そのあと窓口でパスポートを出すとコピーを取られて、暗証番号を決定して完成です。途中でネットバンクは必要ですか?と聞かれましたが今回は断りました。ベテランらしい銀行員の方が5分ほどで作成完了しました。ちなみに暗証番号は6桁。日本の銀行より2桁多いですね。
で、できたカードがこちら。
これで銀行口座作成は完了です。銀行通帳はもらえません。以前ほかの銀行で、カードと銀行通帳と両方欲しいといったら、どっちか一つだけです!といわれたことがあります。これも銀行の規定なのか、その銀行員の独断なのかは不明だけどダメらしいです。。。
中国工商銀行のATMの使い方
実際に中国工商銀行のATMを使ってみましょう。今回はお金を下してみます。まずATMはこんな感じです。
手順1:何も押さずにカードを挿入
まずは画面を何も選ばずに画像右下の緑のランプがついているところにカードを挿入します。するとこの画面になってパスワード入力になります。このとき右下の「ENGLISH」を押すと英語の案内に切り替わるので英語がわかる人はここを押すといいです。
今回は中国語のままで進めます。暗証番号は6桁なのでご注意を!3度間違うと窓口へ行って暗証番号の再設定が必要になりますよ!
手順2:取款を選択
暗証番号を打ち終わるとこの画面になるので今回現金引き落としなので「取款」を選択。ちなみにほかのボタンの意味がこちら。
- 查询 = 残高確認
- 存款 = 現金預入
- 修改密码 = 暗証番号変更
- 转账汇款 = 振り替え
- 电子现金 = 電子マネー
- 退卡 = 取引終了
手順3:引き落ちしたい金額を入力
下の画面になるので金額を入力します。下に出ているメッセージはこういう意味です。
この機器では最大4900元まで引き落としできます。手数料が発生した場合はカードから引き落とされます。
この引き落とせる金額は銀行によって異なります。3000元だったり5000元だったり。なんで4900元っていう中途半端な数字なの?と思いますが理由は簡単。このATMに現金が4900元しか入っていないからです。
中国の銀行はたまにこういうことが。特に春節前になると大量の人が大量の現金を引き落とすのでATMから引き落とせない事態によくなります。
手順4:現金受け取り
現金を受け取って「确认」(確認)ボタンを押すと、現金が出てくるので受け取って終了。
交易成功(取引成功)という画面になるので左下の「退卡」というところを押すとカードが戻ってきます。他のボタンの意味がこちら。
- 继续取款 = 引き続き現金引き落とす
- 显示余额 = 残高表示
- 打印拼条 = 明細印刷
- 返回 = TOP画面へ戻る
工商銀行ATMでできること
日本のクレジットカードでも引き落としができる!
ATMにこういう表記があります。この表記があるATMなら、クレジットカードを使って現金引き落としが可能です。ここならVISA,MasterCard,JCBでの引き落としができるんですね。
実は中国で現金を調達するのに一番手数料が安いのはこのクレジットカードで現金を引き落とす方法。いったん借り入れることになるので利子なんかで高くなりそうですが実はそうではないんです。
詳しい情報はこちらで紹介しています。
中国のほかの銀行カードからの引き落としもできる。
UnionPay銀聯という表記もあります。なので他の銀行のカードでもこれと同じマークがあればこのATMで引き落としができます。ただ手数料は発生するのでご注意を。もちろん工商銀行なら手数料は無料です
中国工商銀行の口座のつくり方、ATMの使い方を説明しました。銀行の支店によって必要書類が違ってくるのは正直驚きですね。ただ2017年2月の時点でパスポートだけで口座開設できました。違う案内をされたらほかの支店に行ってみるのも手ですね。