深センへ出張になったら最低限知っておきたい基礎知識をまとめました。深センの地形、人口、気候、言語、治安、空気汚染、経済、交通、教育設備の2016年最新情報をお伝えします。
もくじ
深セン市の基礎知識
中国語表記は深圳市。中国広東省の副省級市。香港と接する形で北に位置していて、中国国内屈指の経済特区です。金融センターとしても機能していて、スタートアップ企業が多いのも特徴。中国のシリコンバレーともよばれています。日本のつくばと姉妹都市。
深センの地形
深センは香港北部に東西に広がっているのが特徴。行政区は10個。罗湖区,南山区,福田区,盐田区,宝安区,光明新区,坪山新区,大鹏新区,龙华新区。一昔前は経済特区といわれていた4つの区とのはっきりした境界があって、身分証が必要だっりしましたが、今は地下鉄も通っているのでほぼ意味なし。境界は失くなってきました。
深センの人口
深セン市全体で流動人口も含めると1200万人。ただ未登録の人数も含めるとそれよりもかなり多い人数になります。中国南部の湖南省、湖北省、四川省からの移民が多くて、地元民はほんの一部。北京や上海など都市部はどこもそうですけど田舎の人が集まってくるんですね。特徴は若い人が多いということ。住民の平均年齢は30歳といわれていて若者が多い街です。
深センの気候
亜熱帯海洋性気候で4月から10月が夏。1,2月が冬といった感じで、春、秋の四季はありません。夏と冬の変わり目は不安定でさわやかな気候ほぼなし。1,2月は冬といっても最低気温が8-10度。ですがマンションに暖房がないことが多いので室内では寒く感じるかもしれません。湿度は一年中高いので外をちょっと歩くとそれだけで汗をかいてしまうくらいで不快度指数はかなり高めです。年間の平均気温がこちらです。年間を通してかなり暑い日が多いのが特徴ですね。
深センの空気汚染
2015年の調査では深センは空気汚染が少ない都市ランキングで第7位。大都市の中では第一位。比較的良好な地域です。
深センの言語
公用語は普通語(マンダリン)が主となっている広東で唯一の都市です。南部になると方言も多くなりますが、普通語でコミュニケーションをとることができます。英語はほぼ通じないので中国語が必須。この点香港とはかなり差が出ています。
深センの経済
深センの景気は非常にいいです。深セン市の年次GDP成長率は25パーセント。2015年の総生産は2680億ドルと大陸都市では第4位でした。国内4番目の規模の宝安国際空港もあって各国からのアクセスも良好です。
平均年収はどのくらい?
2015年の深セン現地の方の平均給与が付きで6054元と中国国内ではかなり高め。最低賃金も月に2030元で建設ラッシュの波に乗って賃金は上がっています。
深センで注目されている産業
2014年に深セン市未来産業発展施策を発表し、生命健康産業、航空宇宙産業、海洋産業の発展に力を入れることを決定。2014年から2020年まで7年連続で毎年1億元を投資、未来産業発展支援特別資金を設置しました。今後未来産業と呼ばれる新たな産業に力を入れています。
2014年から2020年までに省エネ環境保護産業にも注力し、2015年には1200億元、2020年には3000億元規模まで省エネ産業の総生産高を高める年間成長率20パーセントを目指しています。
そしてイノベーション企業が多いのも特徴。2014年には知的財産権の申請全体で北京に次ぐ2位。大学が少ない中でこれだけの特許数があるということは異例。というのも深センには大企業の本社がたくさん。ホアウェイ、ZTE、WECHATなどソフト、通信機器、スマホなどを生産する大企業の本社が並んでいます。世界的に見ても特許の国際申請の数で1位から5位に位置しているイノベーティブな大都市です。
深センの土地の値段
興味深い記事ですが、中国のニュースで深センの2016年の土地の値段の分布図が出ていました。2016年深センを55区画に分けた中で26区画が1平米5万元となっています。深セン中心部からかなり離れた土地でもマンションの1平米3-4万元かかり高騰を続けているようです。
参照:http://sz.southcn.com/content/2015-12/15/content_138953897.htm
深センの交通
街には高速道路が張り巡らされていてしかも無料。メインストリートと呼ばれる地域では6車線と広くとって遭って広々としていて眺めもいいです。市街地緑化率は45.05%。国際花園都市に選ばれていて、米ニューヨークタイムズ紙の訪れるべき観光地31にも選ばれています。
地下鉄もかなり発展していて2016年11月にはまた新しい14号線が開通しようとするなど発展を続けています。
参照:http://www.szmc.net/page/html5.html
↑このページからダウンロードもできます。
深センの地下鉄終電の時間の情報はこちらから。
深センの治安
治安は年々改善されています。特に2011年のユニバーシアードをきっかけにして治安が一気に改善されました。町中であれば夜に出歩くことも問題ありません。ただすりなどの軽犯罪はまだまだあるので注意は必要。
町中には白タク(中国語では黒車と呼ばれますが)がたくさん走っていますが、旅行や出張中は使わないのがベターです。
深センの教育設備
実は深センンは大学不毛の地ということで有名。深センに大学は深セン大宅と南方科技大学の2項のみでほかに北京の大学の専門学校があるだけとかなり少ないです。人口1000万人を超える都市でこの少なさは異常。
以上いくつかの項目に分けて深センの基礎知識でした。