中国のスーパー(超級市場)は実は全然安くない!中国スーパーで賢く買い物をして損をしないための情報を中国在住8年のライターが教えます。中国での買い物の方法もあわせてご紹介。闇取引の現場がすごいことになってた。
もくじ
中国のスーパーで知っておくといいこと
中国のスーパーは日本との違いは結構あって初めは戸惑うこともあるかもしれません。まず知っておくといい中国スーパーの豆知識を教えます。
スーパーに入る前に大きめのカバンはロッカーへ
中国のスーパーは万引きにとても注意していて、大きめのカバンは持って入れません。入り口に警備員のおじさんがたっていて全員チェックしています。カバンがある場合は大抵入り口ににもつ預かり所かコインロッカーがあるのでそこに預けます。もちろん無料。ロッカーの前のボタンを押して、カバンを入れると預かり証が出てきます。それを使って最後に貸してもらえます。
もし預かり証失くしたらどうなる?
はい、わたし失くしたことあります。そんな短い時間で失くす?と思うかもしれません。わたしも全く同感。奥さんの冷たい目を感じながら管理している人に言うと、「どこのロッカーか覚えてる?中に何を預けたの?」といわれて、教えると開けてくれました。ということで失くしても全然OK!普通失くさないと思うけど。
割引の表現が日本と違う!
打〇折
日本は「3割引き」とか「30%OFF」という表記ですが、中国はその真逆。「打七折」と書いて、3割引きの意味になります。つまり買値の70パーセントの値段で買えますよ!という意味。逆なので気を付けましょう。
买一送一 买一赠一
これらはどちらも一つ買うと一つプレゼント!という意味です。よくヨーグルトとかお菓子に書かれています。大抵2個セットでシールでぐるぐる巻きにされてこの記載があるので、その場合はその2つを1つの値段で買えます。ほかにも服屋さんでもたまにこういうSALEがある時もあります。
野菜・お肉は量り売り
野菜やお肉などの生鮮食品は量り売りが多いです。もちろんパック詰めで日本と同じ感じで売っているのもあるんですが、量り売りが安いですね。単位は一斤(500グラム)お肉を買う時はお店の人に頼むんですが「一斤ください」とか「半斤(250g)ください」といった形で注文。だいたいお店の人は売りたいからちょっと多めに入れてくれるので、注文するときはちょっと少なめに言うといいかも。
スーパーの値段の記載も全部一斤いくらという表記なので初めは安いのか高いのかイメージしずらかったです。初めに買ってみて慣れるしかないですね。
レジ袋は有料
中国スーパーはほぼ例外なくレジ袋は有料。小さいのが2角、中サイズが3角、大サイズが5角といったところ。自分でエコ袋をもっていっている人が多いです。
外国の食材はある?
ここ数年で外国の食材も置くようになってきました。特に外資系の、「B&G」「イトーヨーカドー」「ジャスコ」なんかには日本の食材もたくさん。めんつゆやソース、みそなど売ってますが、値段は日本の3倍くらいします。めんつゆ1リットルで1000円とかするので買うのはちょっと。。。日本で買って持っていくのが一番安いですね。
外国のワインもたくさん売っていますが、こちらも日本で買うよりもかなり割高。最低でも3000円からですが、見ると日本では1000円以下で売っていそうなものばかり。スーパーで外国産のものは富裕層の人向けなので値段設定もかなり高めになっています。
レジでの支払い時の注意点
まずどこのスーパーでも必ず聞かれるのが「会員カードありますか?」「有会员卡吗?」ポイントカードのことですが、初めは何言ってるかわからなくて毎回どぎまぎしていました。「ないよ!」「没有!」と答えてやり切りましょう。支払いは現金かカードですが、中国で作った銀行のカードに银联という表記があればそれを大体のところで使えます。銀行のデビットカードとしての使い方になって、残金があるだけ利用できます。カードを出して暗証番号を入力。最後にサインをして終了です。
現金で支払いをすると100元を出すと必ず偽札化のチェックがされます。これはあなたが怪しそうだからではなくて、全員にやっていることなのでご心配なく。
中国のスーパーは安い?
正直なところそんなに安くないです。日本だと小さな商店よりもスーパーの方が安いですが、中国はどちらも値段はほぼ同じ。
なんで?
と思われるかと思いますが、それは日本のスーパーと販売経路が全く違うから。
日本のスーパーは売り場で売っているものはスーパーで一括購入して管理。大量に一括購入するので仕入れの値段を下げることができて、結果的に値段も小規模な店舗よりも安くなります。ただ中国のスーパーは実は売り場の中で売っている大半のものはスーパーが管理しているのではなくて各製品ごとに外部業者が管理販売しています。
なのでお菓子コーナーだけでも、チョコレートはチョコレート外部業者A社が管理、ポテトチップスとクッキーはB社、飴コーナーはC社といった感じではっきり分かれています。なのでスーパーは売り場を提供しているだけで、ホントは小さな店舗がぎっしり並んでいるだけなんですね。
たまに洗剤コーナーのところに店員さんが3,4人いることがあるんですが、それは各メーカーから派遣されている売り子さん。棚は横に並んでいても管理している会社が3,4社になるのでそれだけ店員さんが増えるんです。
なのでそのうちの一人に「どの洗剤がいいかな?」と聞くと自分のメーカーの洗剤しかおすすめしてきません。真横でほかのメーカーの売り子の人が「いやいやこっちの方が安くてお得だよ」と割り込んでお客さん取り合い状態になるのでご注意を!
スーパー業界の闇
こんな感じでスーパーの売り場は小さな店舗がひしめいているわけなので売り場の場所でも平積みなんかのいい場所を獲得するために結構大変なことになっています。どの場所にどのメーカーの製品を置くか決めるのは各部門の責任者。生鮮食品コーナー、お菓子コーナー、化粧品コーナーでいる責任者に、いろいろなメーカーの営業マンが取引しに行くんですが、その際に「プレゼント」は欠かせないようです。中国の有人が営業マンとして働いていましたが、「プレゼント」がかなり横行していて辟易としてましたね。そりゃ安くならないよ。
超フレンドリーな店員さんとの交流を楽しもー!
なんだか湿っぽい話になっちゃいましたが中国のスーパーならではの良さもあります。それは店員さんが超フレンドリーなところ。好き嫌い分かれると思いますが、日本の店員さんとは接客方法が全然違います。小さめのスーパーになると何回か行くと顔も覚えられてフレンドリーに接してくれます。どんな野菜がおいしいのかとか、どのお菓子が人気なのかを聞いてみると楽しく会話できます。仲良くなっていろいろと地元のことも聞けるので買い物に行って友達に会いに行く感じになって楽しいです。せっかく中国へ行ったのなら地元の人と交流して楽しく過ごしてみるのもいいですよ!